『悪役令嬢？ いいえ、極悪令嬢ですわ』1巻のネタバレ！

『悪役令嬢？ いいえ、極悪令嬢ですわ』は斯波浅人先生によるコミカライズ作品で、現在角川コミックエースにて1巻が刊行されています。原作小説は浅名ゆうな先生、イラストレーター花ヶ田先生が担当しており、角川ビーンズ文庫で現在2巻まで刊行されています。

今回は『悪役令嬢？ いいえ、極悪令嬢ですわ』巻のネタバレ記事です。

『悪役令嬢？ いいえ、極悪令嬢ですわ』のネタバレ！

主人公であるローザリアはレスティリア王国の中でも屈指の貴族であるセルトフェル侯爵家の一人娘として生まれました。両親は事故で無くなり、家族と呼べるのは祖父と最近全く家に帰らない義弟のみ。そして、ローザリアはとある事情で家から一歩もでない籠の鳥のような生活を強いられてきました。

そんなある日、ローザリアは広大な敷地を森だと勘違いして迷い込んでしまったカディオ・グラントという青年に出会います。ローザリアは自分は王国を滅ぼす血を持つと言われている薔薇姫だと名乗ります。ところが、カディオは薔薇姫という存在を知らず、ローザリアを一人の女性として接し、自由を認めて暮れました。

ローザリアはそんなカディオに興味を持ち、カディオに恋をしたという設定を作り彼が王弟殿下の護衛をするレスティリア学園に規則を曲げて編入することにします。学園でローザリアのことを薔薇姫と知っている人々は彼女を遠巻きに見るだけでしたが、カディオが護衛をつとめるレンヴィルドはローゼリアに敬意を示してくれました。ローザリアは学園で話題の人物「特待生」のルーティエという少女に出会います。

ローザリアはあまり気にしていませんが、ローザリアの婚約者であるフォルセはルーティエに興味をもち最近ローザリアから足が遠のいてしまっていたのです。どこかローザリアを敵視するルーティエをかわし、教室へ向かうとローザリアは義弟であるアレイシスに出合います。どこか不良じみて家にも寄り付かなくなっていたアレイシスですが、中身は姉であるローザリアが大好きで心配する純粋な青年のままでした。

義弟であるアレイシスまでも特待生であるルーティエのことが好きになったという事実にローザリアは溜息をつきつつも、自分の事を心配して家に帰った方がいいというアレイシスに「自分がこの学園に来たのは恋をした殿方をいとめるため」と告げて驚かせます。

相変わらず何故かローザリアの事を敵視し続けるルーティエを無視しながら、どこか浮いた存在のままですがローザリアは平穏な学園生活を送ります。そんな中、婚約者であるフォルセがローザリアの元を訪れます。ローザリアはフォルセの事を思い、あえて穏やかに自分との婚約を解消することを勧めました。

少しずつカディオと共にする時間も増えローザリアがカディオに対する感情を変え始めたころ、学園でも前期テストが執り行われます。ローザリアはまさかの全教科満点という才を見せつけますが、それを目にしたルーティエは「答えを知っていなければできない」と口にし生徒たちに疑惑の種を植え付けます。ところが、ローザリアは生徒たちの前で教科書の内容をすべて暗記していることを証明し、「薔薇姫だから家に閉じこもっていればよかったのに」という悪口を一掃してしまいました。

カディオはローザリアを守ることが出来なかった事、そしてローザリアから告げられた薔薇姫の真実に驚きます。そしてカディオはルーティエと、そして自分自身が転生者であるという秘密を打ち明けます……

『悪役令嬢？ いいえ、極悪令嬢ですわ』1巻の感想

本作は悪役令嬢とタイトルがついていますが、主人公であるローザリアは転生悪役令嬢ではありません。周りからは薔薇姫と呼ばれ極悪令嬢と認識されてしますが、彼女自身には全く非がないという一風変わった設定のお話しです。むしろ転生者なのはおそらく正規ヒロインであるルーティエと騎士であるカディオのようなので、本来であれば本当の悪役令嬢設定であるローザリアがどのようにストーリーを改変していくのかが非常に楽しみな展開になっています。

ローザリアは決して悪役という性格ではないのですが、人の行動を先読みしたり感情を少し弄んだりと中々個性的な性格をしているので、彼女がカディオに対してどんな感情の変化を見せるのかも楽しみです！

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