『ゆびさきと恋々』は森下suu先生による漫画で、「デザート」にて連載中です。
今回は『ゆびさきと恋々』1巻のネタバレ記事です。
『ゆびさきと恋々』1巻のネタバレ!
大学1年生の主人公・雪は難聴をかかえ補聴器をその身に、手話で会話をする女の子です。
ある日、雪は電車で外国人に場所を聞かれて困ってしまいます。日本人でも相手が手話ができないと筆談になる雪は、ことさら戸惑いを隠せません。
そんな時、車内に偶然いあわせた同じ大学の男子学生・逸臣が現れます。逸臣はさらりと外国人の質問に答え、興味を持ったかのようなやりとりを雪と交わし、電車を去りました。
この出来事に心揺さぶられた雪は、友人で逸臣と同じサークルのりんに相談します。聞けばりんは、逸臣のバイト先の店長に憧れているとのことでした。気になる相手の連絡先をききたい二人は、連れ立って逸臣が勤めているカフェバーにむかいます。
お店に到着するやいなや、雪は事情を知らない店長を難聴の事でわずかに困惑させてしまいました。それに気づき少しばかり気落ちする雪。それを見かねてなのか逸臣は多少強引ながらも、雪とコミュニケーションをとってくれます。
雪は逸臣との会話のなかで、彼が3ヶ国語を喋れること。外国人客とも自然に接せられることを知り、改めて自分とは違う世界を見てきたのだろうと実感します。
楽しい時間もすぎ、帰路につく雪とりん。りんの計らいで逸臣と帰れることになった雪は、意を決して逸臣に連絡先を聞いてみます。その場で回答をくれるとともに、逸臣は雪からのとある質問にも答えてくれました。
「世界は広い。」その言葉を受けた雪は新しい世界を与えてくれた逸臣に、今まで知らなかった感情をおぼえ胸を高鳴らせるのです。
『ゆびさきと恋々』1巻の感想
印象に残るタイトルの作品を紡いできた森下suu先生ですが、この作品でも端々の表現から、その感性のきらめきが見てとれます。それはもはや第一話、1頁目から明らかでしょう。
雪のように音もなく降ってくる恋。それは曇り空より、世界の色を塗りかえながら訪れます。
冒頭におかれたこの一文には、音という言葉がキーになること。曇っていた心を恋で彩り、染めあげていく人物が登場することを十分に予感させます。
音にまつわるというのはつまり、難聴と手話を題材にしているということです。作中、主人公・雪がはじめてみせる手話のなかに「ありがとう」があります。台詞なしに描かれるこのシーンには、心温まる読者も多いのではないでしょうか。
難しい題材の作品と受けとるむきもありますが、演出面の気配りにも目をみはります。そのひとつに会話の場面など、雪へと向けられた声の表現があるでしょう。他人から発せられたこの声が書かれたコマの字はひと工夫されていて、雪の特長が視覚的に分かるようになっています。
また話すことでのコミュニケーションが難しくても、雪は豊かなアクションでその想いを伝えようとします。こうした面は少なからず、愛くるしい雪の性格をなすのに一役かっているでしょう。
初々しい恋模様はもちろん、難聴や手話を知るきっかけもこの物語は与えてくれます。知らない世界は遠い国だけでなく、身近な場所にも広がっていることを、読み終えた後に実感できるのではないでしょうか。
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